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事故車の破損パーツ(ステンレスパイプフレーム)の復元

1.破損したパーツの3D スキャン

事故で破損したトラックのステンレスパイプフレームを復元したいというご要望。

事故によって特に片側半分がひどく破損してしまっている。

オーダーメイド品で図面が残っておらず困っているとのことであった。

対象物は光沢のあるパイプフレームである。通常は光沢のある部品は3Dスキャンできないが、特殊な光沢防止スプレーを塗布することで対応した。なお、本件はいずれ廃棄する部品なので特に気にする必要がなかったが、このスプレーで塗布される物質は時間が経つと蒸発して消えるため、対象物の汚れを気にすることなく使用することができる。また、元は左右対称の部品とのことであったので、無事に残っている部分を3Dスキャンし、反転複写して全体の図面を製作することにした。

2.3D CADデータの作成

取り込んだスキャンデータ(点群データ)を基に、リバースエンジニアリングソフトウェアを使って無事に残っている部分を3Dモデリング。その後、データを半分の位置で切断して3DCADデータ化した。最後にこれを反転複写することで部品全体の3Dデータが完成。

3.図面の納品

今回はお客様から成果物として製作図を求められていたため、3D CADデータを基に図面(2DCADデータ)を作成して納品した。その後、お客様にて製作、無事に復元できたとの連絡をいただいている。


このように、アルモンサイゲンは、

① 破損してしまったパーツでも無事に残った部分を3Dスキャンすることで復元できる可能性あり
② 光沢のある物体でも3Dスキャン可能

という強みがあります。破損してしまったパーツの復元でお困りごとがありましたら是非お声がけください。

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